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自己導尿で使用する道具

自己導尿6点セット

自己導尿をするにはどんな道具が必要になるのでしょう?私が自己導尿で使用している道具は、消毒液・ポケットティッシュなどを含め6点になります。6点セットでサンキュッパ(3,980円)でした。冗談です(^_^;)

自己導尿時に使用する道具など

  1. カテーテル
  2. 消毒液
  3. ポケットティッシュ
  4. ペットボトル
  5. ペットボトル入れ
  6. キシロカインゼリー

カテーテルの上にあるビンはグリセリン(潤滑油)です。2.の消毒液、3.のポケットティッシュ、4.のペットボトル(尿器の代わり)は説明を省きます。1.のカテーテル、5.のペットボトル入れ、6.のキシロカインゼリーについては、以下で詳しくご説明します。

カテーテルについて

カテーテル

カテーテルについてですが、この3種類(上画像)を使用しています。1本1本何が違うのかというと、硬さ(コシの強さ)が違います。分かりやすいようにそれぞれのカテーテルをテーブルから20cm外に出してみました。この曲がり具合で硬さが分かっていただけると思います。

常に使用しているのは、一番曲がっている手前のネラトンカテーテル14Fr(テルモ)です。軟らかくて使い勝手がいいです。これは使い捨てのカテーテルですが、私は洗いながら何日か使用してます(コスト削減)。 しかし、おしっこが溜まり過ぎてしまった場合や、季節の変わり目などはカテーテルが膀胱に入りにくくなります。そうなると軟らかいカテーテルでは、ギュッと押し込もうとしたときに尿道内でフニャフニャしてしまい、膀胱にカテーテルが入ってくれません。そんなときは真ん中に写っているややコシが強いカテーテルを使用します。

このカテーテルは、クリエートメディック株式会社のもので、シリコンで出来ています。ネラトンカテーテルよりは硬いのでフニャフニャすることはありません。これにキシロカインゼリーを付けて導尿すれば、入りにくくてもギュッと押し込むことが出来るので、膀胱にカテーテルが入ってくれます。カテーテルが入りにくくて困っている方には、このカテーテルをオススメします。

しかし、それでもカテーテルが膀胱に入ってくれないときがあります。そんなときは一番奥に写っているコシが強いカテーテルを使用します。これは、株式会社ディヴインターナショナルのDIBマイセルフ(セミハード)というカテーテルで、かなり硬いです。カテーテルが膀胱に入らず、病院に行かないとダメかもしれないというピンチを2回救ってくれました。テーブルから20cm出してもほとんど曲がらないくらい硬いです。(^_^)

ペットボトル入れについて

ペットボトル(尿器)入れ

ペットボトル入れについてですが、自己導尿のときに上画像のように足に挟んで使用します。

ペットボトルは尿器の代わりなのですが、ペットボトルには尿器のように手で持つ部分がありません。ですが、このようにペットボトル入れがあると、手で持つ必要もありませんし、両手が空くので便利です。

特に頚髄損傷者の方は、両手が空くと助かるという方が多いと思います。これは簡単に作れるものなので(私はOTの先生に作ってもらいました)、もしよかったら試してみてください。

自己導尿では、尿器やペットボトルを使用する以外にも、尿とリパッドを使用するという方法もあります。尿とりパッドをふとももの上において、そこにおしっこを染み込ませるという方法です。吸収量も200cc~1500ccといろいろなタイプがあるので、外出時などに持っていると重宝すると思います。荷物も少なくて済みますね(^_^)

キシロカインゼリーについて

キシロカインゼリー

キシロカインゼリーについてですが、これは表面麻酔薬で、カテーテルに塗ってから導尿すると、尿道に麻酔をかけてくれます。それと、潤滑油(粘滑)の効果があり、ネバネバベトベトヌルヌルしています。カテーテルが入りにくいときには、これを使うとすんなり膀胱にカテーテルが入ってくれます。

しかし、ここで問題なのは、頚髄損傷者の方は指が動かない方が多いということです。チューブからゼリーを押し出すことが出来ないのです。片方の手にカテーテルを持ち、もう片方の手でゼリーを出しカテーテルに塗るのは不可能に近いです。

ティッシュの上にあらかじめゼリーを出しておいて、それをカテーテルに付けるという方法もありますが、かなりゼリーが無駄になってしまいます。さらに、ゼリーが指に付いてしまうと、今度は指がヌルヌルしてしまい、カテーテルを入れようとしても指が滑ってしまい導尿どころではなくなってしまいます。私もゼリーが指に付いてしまい、カテーテルが滑って困ったことが多かったです。(^_^;)

キシロカインゼリー

そこで私は考えました。何か良い方法はないだろうかと。

そして思いついたのは、プラスチックの容器にキシロカインゼリーを入れておくということでした。これは、カテーテルを容器の中に入れてゼリーを付けるという方法で、ゼリーが無駄になることもありませんし、指にゼリーが付いてしまうこともありません。

キシロカインゼリーは、カテーテルに少し付いているだけで効果があります。私が使っているプラスチックの容器は、化粧品売り場でみつけた高さ8cmほどのもので、カテーテルの先端2cmくらいにゼリーが付くように容器の中にゼリーを入れてあります。ゼリーをたくさん付けたいという方は、高さ15cmくらいの容器を使えばたっぷりゼリーが付くと思います。この方法はかなりオススメです。(^_^)

さて、ここでお気付きの方もいらっしゃると思いますが(特に看護師さん)、これは滅菌ではなくなってしまう、ということです。が、キシロカインゼリーはもともと滅菌のものではありませんし、そんなに気にしなくても問題ありません(気にするか・・・)。それに、菌を0にするのは不可能なことではないでしょうか?尿道・膀胱、どちらも最初から菌が0ではありません。いくら菌に対してシビアになっても、膀胱炎・腎盂腎炎などにはなります。

というわけで、私は自己導尿に対してはかなりアバウトです・・・